『活性酸素』と『抗酸化成分』 近年多くのメディアや書籍、雑誌などでも取り上げられるようになってきました。
【活性酸素】 活性酸素は、体内で常に生成されています。その理由は、以下のとおりです。
○細胞の代謝活動 細胞の代謝活動において、酸素は重要な役割を果たしています。しかし、代謝活動の過程で、活性酸素が副産物として生成されます。
○外部からの刺激 紫外線、放射線、大気汚染、タバコ、ストレスなどの外部からの刺激によっても、活性酸素が生成されます。 また、加齢によっても、体内で活性酸素を分解する酵素の働きが低下するため、活性酸素の量が増える傾向にあります。 活性酸素は、体に必要な物質でもありますが、過剰に生成されると、酸化ストレスを引き起こす可能性があります。酸化ストレスは、老化、生活習慣病、がんなどの原因となると考えられています。 活性酸素の増加を抑えるためには、バランスの良い食事を心がけ、適度な運動を続けるとともに、ストレスを溜めないようにすることが大切です。また、抗酸化成分を多く含む食品を積極的に摂取することも効果的です。
【抗酸化成分】 抗酸化成分は、活性酸素と結合してその働きを抑制する物質です。 抗酸化成分は、体内で生成されるもの(内因性抗酸化物質)と、食品から摂取するもの(外因性抗酸化物質)があります。 例えば、体内で生成される抗酸化成分であるスーパーオキシドジスムターゼは、活性酸素の一種であるスーパーオキシドを分解して無害化します。 また、食品から摂取するものとしてに代表的な抗酸化成分であるビタミン類は、活性酸素と結合してその働きを抑制します。 活性酸素の生成量と抗酸化成分の働きのバランスが崩れると、酸化ストレスが生じます。酸化ストレスは、老化、生活習慣病、がんなどの原因となると考えられています。抗酸化成分を摂取することで、活性酸素の働きを抑制し、酸化ストレスを軽減することができます。 活性酸素は体に害を及ぼす「酸」のようなもので、抗酸化成分は活性酸素を中和する「アルカリ」のようなものです。活性酸素の量が多いと、酸化ストレスが生じて体にダメージを与えてしまいますが、抗酸化成分を摂取することで、活性酸素の量を抑えて酸化ストレスを軽減することができます。
具体的には、以下のようなものを意識して摂取するとよいでしょう。
- ビタミンC:レモン、オレンジ、キウイ、ブロッコリー
- ビタミンE:アーモンド、カボチャの種、アボカド
- カロテノイド:ニンジン、トマト、ピーマン、ほうれん草
- ポリフェノール:赤ワイン、コーヒー、緑茶、チョコレート
上記のような食品をバランス良く摂取することがとても大切です。

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