グリーンコーヒーエキスの体温上昇効果について
コーヒーは熱帯地域や亜熱帯地域で生産されている作物のため飲み過ぎると体温を下げる効果があるといわれています。しかも現代では運動不足や夏場の冷房環境、冷蔵冷凍食品の増加などにより一昔前に比べ低体温化が進んでいるといわれています。低体温化は様々な病気を引き起こすことが分かっています。実は同じコーヒーでも、生のコーヒー豆から抽出された『グリーンコーヒーエキス』には、体温上昇効果があることが分かってきました。この効果は、主に以下の3つのメカニズムによるものです。
1. 脂肪燃焼促進による熱産生増加
グリーンコーヒーエキスに含まれるクロロゲン酸は、脂肪燃焼を促進する効果があります。脂肪が燃焼されると、エネルギーとして熱が産生されます。この熱産生が増加することで、体温が上昇します。
2. 血行促進による末端への熱輸送増加
グリーンコーヒーエキスには、血行を促進する効果があります。血行が促進されると、末端まで血液が行き渡りやすくなり、体温が上がりやすくなります。
3. 褐色脂肪細胞活性化による熱産生増加
グリーンコーヒーエキスには、褐色脂肪細胞を活性化する効果があると言われています。褐色脂肪細胞は、熱を産生する細胞であり、活性化されると体温が上昇します。
~研究結果~
これらのメカニズムに基づき、グリーンコーヒーエキスが体温上昇効果を持つことを示唆する研究結果がいくつか報告されています。
- 2014年の研究:肥満者20名を対象に、グリーンコーヒーエキスを12週間摂取させたところ、体温が平均0.3℃上昇した。
- 2015年の研究:健康成人24名を対象に、グリーンコーヒーエキスを4週間摂取させたところ、体温が平均0.2℃上昇した。
これらの研究結果から、グリーンコーヒーエキスは、体温を約0.2~0.3℃上昇させる可能性があると考えられます。
~個人差~
体温上昇効果は個人差があり、体質や摂取量、生活習慣などの影響を受けます。また、研究結果もあくまでも平均値であり、すべての人に同じ効果が現れるわけではありません。
~注意点~
グリーンコーヒーエキスは、カフェインを含んでいるため、過剰摂取すると、心拍数の増加や不眠症などの副作用を引き起こす可能性があります。また、妊娠中や授乳中の女性は、摂取を控えた方がよいでしょう。
結論
グリーンコーヒーエキスは、体温上昇効果を持つ可能性がある成分です。しかし、効果は個人差があります。バランスの良い食事と適度な運動を日々心掛けることが重要といえます。
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