コーヒーに含まれるビタミン『ニコチン酸』とは?

栄養学

コーヒーに含まれるニコチン酸について

コーヒーには、重要な栄養素であるニコチン酸(ナイアシン、ビタミンB3) が含まれています。特に、コーヒー豆を焙煎することで、前駆体であるトリゴネリン が分解され、ニコチン酸が生成されます。そのため、焙煎されたコーヒーには一定量のニコチン酸が含まれています。

含有量の目安
・焙煎コーヒー(ドリップやエスプレッソ)には、約1~2mgのニコチン酸が含まれるとされています。
・1日に何杯もコーヒーを飲む人は、食事と合わせてある程度のナイアシンを摂取している可能性があります。


ニコチン酸(ナイアシン)の健康効果

ニコチン酸(ナイアシン)は、エネルギー代謝や血行改善に関与する重要なビタミンB群の一つです。

① エネルギー代謝の促進

ナイアシンは、体内で NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)や NADP という補酵素の成分となり、糖質・脂質・タンパク質の代謝を助けます。これにより、エネルギーの産生がスムーズになります。

② 血流の改善

ナイアシンには、血管拡張作用があり、血流を良くする効果があります。そのため、冷え性の改善や動脈硬化の予防に役立つ可能性があります。

③ 皮膚や粘膜の健康維持

ナイアシンは皮膚の健康を保つ役割を果たします。ナイアシンが不足すると、ペラグラ(皮膚炎・下痢・認知症の症状)という病気のリスクが高まります。

④ 脳機能のサポート

NADは脳のエネルギー代謝にも関与しており、認知機能の維持や神経伝達のサポートに重要です。最近の研究では、ナイアシンがアルツハイマー病やパーキンソン病 などの神経変性疾患の予防に役立つ可能性があるとされています。

⑤ コレステロール値の改善

高用量のニコチン酸(医療用)は、LDL(悪玉)コレステロールを低下させ、HDL(善玉)コレステロールを増やす作用があります。このため、高脂血症の治療にも使われることがあります。


ニコチン酸の摂取に関する注意点

  1. 過剰摂取のリスク
    大量に摂取すると、ナイアシンフラッシュ(皮膚の紅潮、かゆみ、ほてり)が起こることがあります。特に医薬品やサプリメントでの摂取には注意が必要です。

  2. 推奨摂取量
    成人のナイアシン推奨量は、13~15mg/日ですが、普通の食生活で不足することはほとんどありません。コーヒーのニコチン酸含有量は少量なので、過剰摂取の心配はほぼありません。


まとめ

✅ コーヒーにはニコチン酸(ナイアシン)が含まれており、焙煎によって生成される
✅ ナイアシンはエネルギー代謝や血行促進、皮膚・脳の健康維持に重要
✅ 過剰摂取するとナイアシンフラッシュなどの副作用があるため、適量を心がけることが大切

コーヒーを適量楽しむことで、ナイアシンを自然に摂取できるのは嬉しいポイントとなります。

グリーンコーヒーウェルネス研究所

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グリーンコーヒーとは、焙煎前のコーヒーの生豆のことを言います。焙煎に弱いコーヒー豆の栄養素(クロロゲン酸)をそのまま摂取出来る栄養価の高いコーヒーが日本初上陸しました。おいしくて健康にも良いグリーンコーヒーの楽しみ方をお伝えしています!

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