現代は主に焙煎によって香ばしい香りと苦みのあるテイストを楽しむコーヒーですが、昔の人たちはコーヒーを生で薬として食べていた歴史がありますことはご存知でしょうか?今回はその歴史を紐解いていきましょう。
起源 コーヒーの起源はエチオピアと言われており、古代エチオピアの人々はコーヒーの生豆を噛んだり、粉末にして水に溶かして飲んだりしていました。彼らはコーヒーを覚醒作用や疲労回復効果のある薬として認識していたと考えられています。
イスラム世界 15世紀頃からコーヒーはイスラム世界で広く普及し、薬用としても用いられました。コーヒーは興奮作用や集中力向上効果があるとされ、宗教的な儀式や勉学の前に飲まれることが多かったようです。
ヨーロッパ 17世紀にコーヒーがヨーロッパに伝わると、こちらも薬として人気を博しました。コーヒーは消化促進や利尿作用、頭痛や関節炎の緩和など様々な効能があると信じられていました。
なお生で食されていたことと同時に、コーヒーを焙煎して飲まれるようになったのは、13世紀頃のエチオピアと言われています。当時の人々は、偶然に燃えてしまったコーヒー豆が香ばしい香りを持つことに気づき、それを煮出して飲むようになったと考えられています。 その後、コーヒーはイスラム世界に伝わり、15世紀頃にはトルコで焙煎技術が発達しました。トルコでは、コーヒー豆を深煎りにして細かく挽き、水と一緒に煮出して飲むスタイルが確立されました。 17世紀にコーヒーがヨーロッパに伝わると、ヨーロッパ各地で独自の焙煎技術が発展しました。特にフランスでは、浅煎りのコーヒー豆を使ったカフェオレが人気になったようです。
現代では研究が進み、改めて生豆の効能が科学的に証明されてきました。生豆にはクロロゲン酸などのポリフェノールが豊富に含まれています。今は健康への意識が高まっている時代です。今後益々生のコーヒーが注目されていくことになりそうです。
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