各業界から注目を集めるグリーンコーヒーに含まれる『トリゴネリン』の凄い力とは?

栄養学

グリーンコーヒーに含まれるトリゴネリン(trigonelline)は、近年注目されている健康成分の一つです。以下に、トリゴネリンの基本情報・効果・エビデンス・グリーンコーヒーと焙煎コーヒーの含有量の違いを詳しく説明します。


トリゴネリンとは?

トリゴネリンは、ニコチン酸(ビタミンB3)の誘導体で、コーヒー豆、特にグリーンコーヒー(生豆)に多く含まれる天然成分です。

化学式:C7H7NO2

水溶性で熱に弱い

コーヒーの焙煎時に一部が分解され、ニコチン酸(ナイアシン)などに変化する


トリゴネリンの主な健康効果(研究エビデンス付き)

1. 認知機能の改善・アルツハイマー予防

メカニズム:トリゴネリンは神経細胞を保護し、アセチルコリンエステラーゼ(AChE)を阻害することで、記憶力や学習能力の改善が期待されている。

エビデンス:2014年の動物実験(Journal of Agricultural and Food Chemistry)で、トリゴネリンがマウスの認知機能低下を抑制し、アルツハイマー型認知症に対する予防効果がある可能性が示唆された。トリゴネリンが脳内のアセチルコリンレベルを維持することで、学習能力向上が確認された。

2. 抗糖尿病効果

メカニズム:インスリン感受性を高め、血糖値のコントロールを助ける。

エビデンス:2012年の研究で、トリゴネリンが糖代謝を促進し、血糖値の急激な上昇を抑制することが報告されている(Planta Medica誌)。

3. 抗菌・抗炎症作用

メカニズム:細菌の増殖を抑制し、炎症マーカーを低下させる働きがある。

エビデンス:いくつかのin vitro研究(試験管内実験)で、トリゴネリンが細菌の成長を抑え、炎症物質の発生を減少させることが確認されている。

4. 血管保護・脂質代謝改善

メカニズム:血管内皮を保護し、コレステロール低下をサポートする。

エビデンス:動物実験で、トリゴネリン投与により血中脂質の改善、動脈硬化予防効果が見られた。

解説

焙煎過程でトリゴネリンは約50〜90%分解されると言われており、その結果、焙煎コーヒーではトリゴネリン含有量が大幅に減少します。

グリーンコーヒーはトリゴネリンをほぼ完全な状態で摂取できるため、トリゴネリン摂取目的であれば、グリーンコーヒーの方がはるかに優れています。

グリーンコーヒーウェルネス研究所

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グリーンコーヒーとは、焙煎前のコーヒーの生豆のことを言います。焙煎に弱いコーヒー豆の栄養素(クロロゲン酸)をそのまま摂取出来る栄養価の高いコーヒーが日本初上陸しました。おいしくて健康にも良いグリーンコーヒーの楽しみ方をお伝えしています!

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