クエン酸はよく聞く健康成分の一つです。柑橘系のフルーツ、梅干、キウイ、パイナップルなどに含まれる酸味のある成分です。実はグリーンコーヒーにもクエン酸が含まれています。クエン酸は以下のような健康作用が知られています。
エネルギー代謝のサポート
クエン酸はクエン酸回路(TCA回路)の重要な中間代謝物であり、糖質・脂質・タンパク質から効率よくエネルギーを生み出すために働きます。摂取により代謝がスムーズに進むことが期待されます。疲労回復への関与
クエン酸には、運動や日常生活で生じる乳酸の代謝を助ける作用があり、筋肉疲労の回復をサポートすると考えられています。ミネラルの吸収促進
カルシウムやマグネシウムなど一部のミネラルは、クエン酸と結合することで吸収されやすくなります。これにより骨や筋肉の健康維持にも間接的に寄与する可能性があります。抗酸化や抗炎症との相互作用
クエン酸自体の抗酸化作用は弱いですが、グリーンコーヒーに豊富に含まれるクロロゲン酸など他のポリフェノールとの相互作用で、細胞ストレスを減らすサポートをする可能性があります。
ただし、グリーンコーヒー中のクエン酸量は果物(レモンや柑橘類)に比べると少ないため、単独で大きな効果を生むわけではなく、クロロゲン酸などのポリフェノールやカフェインなど他成分と合わせた総合的な作用として健康にプラスになると考えるのが現実的です。疲労感を感じやすい夏場にぜひグリーンコーヒーも積極的に取り入れていきたい食品の一つです。
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